障がい者支援の専門資格を持ったスタッフ(支援員)が障がいのある社員の業務をサポートしています。スタッフが持つ障がい者支援の専門資格は、精神保健福祉士、企業在籍型職場適応援助者、職場内障害者サポーター、障害者職業生活相談員、精神・発達障害者しごとサポーターです。
支援員による業務支援だけでなく、採用・定着支援チームが障がいのある社員の状況にあわせて、就労継続支援を行います。支援機関と連携し、一人で困りごとを抱えることなく安心して就労できるようサポートしています。
毎朝の朝礼で障がいのある社員から体調報告を受け、支援員は担当業務内容や業務量の調整を行います。一人ひとりへの体調把握をしっかりと行い、障がいのある社員が不安なく業務遂行ができるようにしています。
音や光などに敏感な社員には、執務室スペースをしきり、個別の環境を作るなど、障がい特性に配慮した職場環境づくりをしています。また、昼食後には静かに過ごせる空間を提供するなど、個々のパフォーマンスを高めることができるような職場環境を提供しています。
就業状況や業務状況にあわせて、1日の中で10~20分程度の配慮休憩をとるようにしています。障がいによる過度な集中や疲労を防ぎ、リフレッシュするための時間として使用し、無理なく業務を行えるようにしています。
クリーンサービス部の障がいのある社員は、清掃作業の手順および挨拶の仕方、問い合わせ先などを記載したカードを所持し、業務にあたっています。
月次面談、更新・年次面談といった定期面談に加え、採用・定着チームによる障がいのある社員の状況に応じたさまざまな面談を実施しています。入社後は入社1か月面談を行い、入社後の状況を確認しながら、就労継続支援を行います。また、トライアル終了前の面談、支援機関との支援面談のほかに障がいのある社員からの申し出による面談を随時行い、心身の健康状態の確認や困りごとの共有などを行っています。
業務時間中に支援機関との支援面談を実施するほか、業務面・健康・生活状況に関する情報共有などの連携を行っています。支援機関ともに障がいのある社員の不安に迅速に対応し、健康で意欲的に働くための環境づくりに取り組んでいます。
入社後、年次有給休暇が発生するまでの期間に、障がいにかかわる定期通院が必要な際、会社承認のもと月1回休むことができます。
キャリアビジョンを描くためのサポートを行うとともに、正社員登用制度や「リーダー制」といったキャリアアップ制度を導入しています。一人ひとりが描く未来を一緒に見つめ、その実現をサポートしています。
エクセル研修や日商PC検定研修、ビルクリーニング技能士の独自技術研修などの研修を業務時間中に行っています。この社内研修を経て、毎年数名が資格を取得しています。資格習得者は社内研修の講師として活躍することもあり、新たなキャリア形成の1つにもなっています。